イギリスの技能就労ビザ（Skilled Worker visa）を取得するためには、次の要件を満たす必要がある。
- イギリスの雇用主から内定を受けている。
- 雇用主は内務省（the Home Office）によって承認されたスポンサーライセンスを保持している。
- 雇用主からスポンサー証書（Certificates of Sponsorship：CoS）を受領する。
- その仕事が適格な職業リストに記載されている。
- スキルレベルがRQF level 3以上である。
- 年収が25,600￡以上もしくは時給10.10￡以上である。
- 英語の要件を一定上満たしている。
- 銀行口座に1,270￡以上ある。
イギリスの雇用主から内定を受けている。
まずは、現地法人から内定をもらうのが第一である。日本にいながら採用を検討している現地法人を探すのは非常に困難であるため、エージェントを利用するのがよい。エージェントを探す場合は、日本に拠点を置くエージェントだけでなく、イギリスに拠点を置く日本人向けエージェントを探してみると求人の幅が広がる。
雇用主は内務省（the Home Office）によって承認されたスポンサーライセンスを保持している。
雇用主がスポンサーライセンスを保持していないと就労ビザを発行できない。エージェントを利用する場合、エージェントが把握しているので特に自分で調べる必要はない。そもそもイギリスの市民権を持っていないとエージェントはスポンサーライセンスを保持している企業しか紹介しない。
雇用主からスポンサー証書（Certificates of Sponsorship：CoS）を受領する。
内定をもらえれば、普通にスポンサー証書を発行してくれるはずである。
その仕事が適格な職業リストに記載されている。
GOV.UKというサイトに一覧がある。例としていくつか記載する。
| Occupation code | Job type | Related job titles |
| 2135 | IT business analysts, architects and systems designers | Business analyst (computing) Data communications analyst Systems analyst Systems consultant Technical analyst (computing) Technical architect |
| 2136 | Programmers and software development professionals | Analyst-programmer Database developer Games programmer Programmer Software engineer |
| 3131 | IT operations technicians | Computer games tester Database administrator IT technician Network administrator Systems administrator |
スキルレベルがRQF level 3以上である。
英国の資格単位枠組み（ＲＱＦ – Regulated Qualifications Framework）とは、入門レベルから高度な資格まで、さまざまな資格の取得に必要な「単位数（必要時間）と要求水準レベル（難易度）」を規定した指標である。このレベルは入門レベル（０）から最高レベル（８）まで、０～８の９段階で規定されている。下のテーブルが各レベルの詳細である。Level 3が高卒、Level 6が学部卒、Level 7が院卒、Level 8が博士号後期課程卒業程度と考えてよいのではないかと思う。
| Levels | Details |
| Level 1 | GCSE (grades D-G or 3-1) |
| Level 2 | GCSE (grades A*-C or 9-4) |
| Level 3 | A level |
| Level 4 | Year 1 of a 3 year Bachelor’s degree, Higher National Certificate (HNC) |
| Level 5 | Year 2 of a 3 year Bachelor’s degree, Higher National Diploma (HND), Foundation degree |
| Level 6 | Bachelor’s degree |
| Level 7 | Postgraduate, Master’s degree |
| Level 8 | Doctorate |
年収が25,600￡以上もしくは時給10.10￡以上である。
就業ビザを発行する前提の企業であればこの要件は満たしてくれるはずだと願う。
英語の要件を一定上満たしている。
英国ビザ申請用IELTS (IELTS for UKVI)を受ければよいのだと思う。バンドスコアが4.0以上必要である。これは英検2級と同程度らしく、海外転職を検討しているのであればこれくらいはあると想定する。なおIELTS for UKVIには2種類あるらしく、どちらを受験すればお以下は事前確認が必要。おそらくGeneral Trainingを受ければよいのだと思う。複数回受験してよいので、時間があれば2～3回受験してよい点数のものを提出するという計画でもよいと思う。年間48回受験できるらしい。
| IELTS for UKVIの種類 | 概要 | 受験料 |
|---|---|---|
| IELTS for UKVI (Academic) | Take this test if the university or organisation you are applying to has requested that you take the IELTS for UKVI (Academic) test. | 29,400 円（税込） |
| IELTS for UKVI (General Training) | Take this test if you want to migrate to the UK or want to train or study below degree level. | 29,400 円（税込） |
銀行口座に1,270￡以上ある。
これは日本の銀行口座を指しているのか、イギリスの銀行口座を指しているのかわからなかった。日本の銀行口座は数百円払えば英語の証明書を発行してくれる。
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