【海外転職】英語力が不安でも大丈夫?実際に転職した私が伝えたい準備と勉強法

海外転職を考えるとき、多くの人が必ずと言っていいほど直面するのが「英語力ってどれくらい必要なんだろう?」という悩みです。

「英語力を伸ばすために海外で働きたいのに、その海外転職を実現するためには英語力が必要」という、ある種のジレンマを抱えながら転職活動を進めるのは、本当にフラストレーションが溜まるものです。

私自身もそのジレンマを抱えながら海外転職を目指し、準備を進めてきました。今回はその経験を踏まえ、

  • 海外転職に必要な具体的な英語力のレベル
  • どのようなスキルがあれば仕事で困らないのか

について、できるだけ具体的にお伝えしたいと思います。

Table of Contents

なぜ海外転職で英語力が話題になるのか

当然のことながら、英語力が求人条件に含まれることが多いからです。
海外で働く以上、英語を使うことが前提になります。
「全く英語が話せないけれど、海外で働きたい」というのは、現実としてはなかなか難しいのが正直なところです。

とはいえ、英語は実際に働き始めてから伸ばす人も多いのが事実です。

私自身、ニューヨークへ転職してきた当初と今の英語力を比べると、
「よくあの英語力で内定をもらえたな」と思うほど、当時は十分ではありませんでした。

ではなぜ、そんな拙い英語力でも内定をもらえたのか?

自己分析してみると、それは自分に専門スキルがあったからだと思います。

もちろんポジションによってはビジネスレベル以上の英語力(ネイティブレベルに近いスピーキング力)が求められる場合もありますが、
すべての求人がそうというわけではありません。

むしろ、英語力よりも「そのポジションで活かせる専門性や経験」が重視される求人も多くあります。
そのような求人であれば、求められる英語力が比較的低く設定されている場合もあり、ほかの要素(スキル・経験・適応力など)が重視されることも多いのです。

これから海外転職を目指す方は、この点を知っておくだけでも心が軽くなるはずです。

実際にどれくらいの英語力が必要?

海外転職を目指すとき、TOEICやIELTSのスコアの目安(TOEIC600〜700程度)がよく言われますが、これはあくまで“目安”であることが多いです。

なぜなら、最終的には面接で英語でやり取りをするため、その場で英語力がわかるからです。
TOEICやIELTSのスコアは書類選考を突破するための一要素として見られる場合が多く、ある程度の点数がないと書類選考で落とされることもありますが、スコアが高ければ無条件で内定がもらえるわけではありません。


英会話より「業務に必要なやり取り」ができることが大事

面接で大切なのは、流暢な日常英会話ができるかどうかではなく、業務に必要なやり取りができるかどうかです。

少し誤解を招く言い方かもしれませんが、面接対策として想定問答(自己紹介・経歴・強み弱み)を英語で網羅し、面接での30分〜1時間の間スムーズに話すことができれば十分だと私は思っています。

「そんな準備だけで大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、実際の海外での業務においても、会議やクライアントとの打ち合わせは1時間程度で終わることが多く、事前準備をしてその時間を乗り切ることを繰り返して成り立っています

つまり、面接でスムーズにやり取りできるレベルに準備できれば、業務で必要な英語力の最低ラインは満たせるということです。


書く力より話す力が重視されることが多い

ポジションにもよりますが、海外転職で重視されるのは書く力よりも話す力であることが多いです。
書類やメールは時間をかけて調べながら対応できますが、面接や会議は即座のやり取りが求められるため、最低限のスピーキング力があるかどうかが重要視されます


面接時に実際に聞かれた質問例

私がニューヨークでの面接時に実際に聞かれた質問の一部を紹介します:

  • Can you tell me about yourself?(自己紹介をしてください)
  • Can you describe your previous work experience?(これまでの職務経験について教えてください)
  • What are your strengths and weaknesses?(あなたの強みと弱みは何ですか)
  • Can you tell me about a time you faced a challenge and how you overcame it?(困難に直面した際、どのように解決しましたか)

これらの質問に対してスムーズに答えられる準備をすることが、海外転職における英語面接対策の第一歩です。

英語力が不安な人が取るべき3ステップ

「海外転職したいけれど、英語力が不安で踏み出せない」という人は多いです。
でも、完璧な英語力がなくても準備次第でチャンスをつかめます。

ここでは、英語力が不安な人が海外転職前に取るべき3ステップを紹介します。


ステップ1: 英語面接対策(自己紹介・転職理由・強み弱みの英語回答準備)

まず取り組むべきは、面接で必ず聞かれる基本的な質問の英語回答を準備することです。

  • 自己紹介(Tell me about yourself)
  • 強み・弱み(What are your strengths and weaknesses?)
  • 自分のスキルをどのように仕事につかえるか。

このあたりは新卒の面接でも転職の面接でも聞かれる内容は同じです。
違うのは「英語で答えるだけ」という点です。あと、転職理由などは聞かれないと思います。

完璧な文法で答える必要はありませんが、相手に内容がしっかり伝わるよう、短くシンプルな文章で準備することが大切です。


ステップ2: 業界特有の英単語・表現を覚える

次に重要なのは、業界特有の単語・表現を覚えることです。

私の場合は金融業界での転職だったので、面接時に専門用語や業務内容について英語で質問されることが多くありました。

こうした用語は調べればネットで簡単に出てきますが、「知っている」だけと「説明できる」は全く別物です。

例えば「risk management」や「portfolio diversification」などの単語を使う際も、
単に単語を並べるのではなく、自分の考えを一言加えるだけで説得力が増します。

“I believe risk management is not just about minimizing losses but also about identifying opportunities.”
このように、自分の考えを簡潔に添える練習をしておくことが面接突破につながります。


ステップ3: 日常会話と業務会話を並行して練習

最後に、日常会話も最低限練習しておくことをおすすめします。

面接は基本的に業務会話中心ですが、面接官によっては雑談を交えながら雰囲気を柔らかくする場合があります。

“How was your day?”
“Did you find our office easily?”

このような質問をされても焦らず答えられるようにしておくことが大切です。
また、実際に働き始めてからも日常会話は必ず発生するため、業務会話と日常会話を並行して練習することが後々役立ちます。


私が使った英語学習ツール・方法

ここでは、実際に私が海外転職前に使った英語学習ツールと具体的な方法を紹介します。

「何から始めたら良いかわからない」という方は、この中から自分に合うものを取り入れてみてください。


オンライン英会話(Bizmates、レアジョブ、DMM英会話など)

英語面接対策や日常会話練習にはオンライン英会話が最も効果的でした。

特にBizmatesはビジネス英語に特化しており、実際の業務で使う表現や英語面接対策にも活用できます。
詳細については別途まとめていますので、興味のある方は以下の記事をご覧ください(アフィリエイトリンク有):

ほかにもオンライン英会話はたくさんあるので自分に合ったものを探していただければと思います。


英語面接の想定質問集

海外転職では英語面接が大きな壁になりますが、想定される質問に対して英語で回答を準備することが突破の鍵です。

以下の質問は最低限準備しておくと良いです:

  • Tell me about yourself.(自己紹介をしてください)
  • What are your strengths and weaknesses?(あなたの強みと弱みは何ですか)
  • Can you describe your previous job experience?(前職での経験を教えてください)

想定問答を繰り返し練習することで、面接当日の緊張を和らげ、自信を持って回答できるようになります。


英語日記で業務表現を練習

スピーキングだけでなく、業務表現をアウトプットする練習として英語日記が役立ちました

例えば:

  • What did I do at work today?(今日仕事で何をしたか)
  • What challenges did I face, and how did I solve them?(どんな課題に直面し、どう解決したか)

こうした内容を毎日短くても書き続けることで、仕事で使う表現を整理でき、面接や実務で自然に話せるようになります。


海外ニュースでリスニング力強化

海外ニュース(BBC, CNN, NHK Worldなど)を毎朝10分だけ聴く習慣をつけました。

最新のビジネスニュースを通じて業界用語を耳に慣れさせることができ、面接時の雑談や現地での会話に役立ちます

最初は聞き取れなくても大丈夫。
「耳を英語に慣らす」ことが目的なので、BGM感覚で続けることがポイントです。

英語力以外に海外転職で大事なこと

海外転職を考えると「英語力」にばかり目が行きがちですが、実際には英語力以上に大事なポイントが多くあります。

ここでは、私の経験から海外転職を成功させるために大切だと感じたことをまとめます。


ビザ・労働許可の確認

ビザの取得は海外転職の最大のハードルと言っても過言ではありません。

いくら内定をもらえても、労働ビザが取得できなければ現地で働けないため、
ビザの要件を事前に調べ、自分がその条件を満たしているかを確認することが大切です。

国によって求められる学歴・職歴・年収条件が異なり、書類準備にも時間がかかることが多いので、早めの準備を心がけましょう。


転職エージェントの活用

日本国内ほど数は多くありませんが、海外転職を支援する転職エージェントも存在します

転職活動は長期戦になることが多いため、複数のエージェントを活用しながら気長に探し続ける姿勢が必要です。


英語力よりスキル・経験を重視されるケース多数

海外転職は一朝一夕で実現できるものではなく、長期的な準備が必要な作業だと感じます。

ある程度年齢を重ねてからでも、突然海外転職のチャンスが訪れることがありますが、
その時にチャンスをつかむためには、日本でしっかりとスキル・経験を積み、自分の専門性を高めておくことが必要です。

「このスキル・経験があれば海外でも十分通用する」という自信がつくと、選択肢が一気に広がります。


現地での生活準備(家探し、銀行口座、医療など)

「ようやく内定をもらえてビザも取れた!」と思ったのも束の間、現地での生活準備には多くの手続きと対応が必要になります。

  • 家探し
  • 銀行口座の開設
  • 医療機関の利用方法
  • 運転免許の切り替え

これらの準備を怠ると現地での生活に大きなストレスがかかるため、渡航前から情報収集を進めておくことをおすすめします。

詳細については以下の記事も参考にしてください:

まとめ:英語力を理由に挑戦を諦めないで

「海外転職をしたいけれど、英語力が不安で踏み出せない。」

そんな方に伝えたいのは、完璧な英語力がなくても転職できる事例はたくさんあるということです。

転職活動を続けていると、思いもよらない求人と出会い、
ふとしたきっかけで海外転職のチャンスが巡ってくることがあります。

そのときに大事なのは、あまり絞りすぎず、気長に広く浅く活動を続けることです。


英語力は「転職後も伸ばし続けられる」スキル

日本で「将来英語圏で働くことを想定しながら勉強する」のと、
「実際に英語圏で英語を使って働く」のとでは、やはり大きな差があります。

「英語力が十分になってから海外転職しよう」と考えるよりも、
英語力の向上と転職活動を同時進行で進めることをおすすめします。

実際に働き始めてからのほうが、英語力はより実践的に伸びるものです。


一歩踏み出すことで実践の中で鍛えられる

海外転職は決して簡単な道ではありません。
だからこそ、一気にすべてを解決しようとするのではなく、一歩ずつ進めていくことが大切です。

仮にすぐに海外転職が実現できなくても、

  • ノンジャパニーズの同僚と関わる
  • 海外とのやり取りがある部署へ異動する

など、「今できること」を積み重ねていくことが、海外転職の準備につながります。


海外転職は「一歩踏み出すことの連続」の先にあります。

英語力だけにとらわれず、まずは小さな挑戦から始めることが、未来を大きく変える一歩になります。

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