アメリカの外食は本当に高くてまずい?ニューヨークで焼肉を食べてみた【外食事情と値段を徹底解説】

アメリカでの外食は「高い」「まずい」とよく言われますが、実際のところどうなのでしょうか?今回はニューヨークで実際に焼肉店に行き、アメリカの外食のリアルな値段や味、お店の雰囲気を体験してきました。

アメリカでは一般的に「外で焼肉を食べる」という文化はあまり浸透しておらず、自宅の庭でBBQ(バーベキュー)を楽しむスタイルが主流です。しかし、ニューヨークには日本式の本格焼肉を提供するレストランも存在します。

この記事では、アメリカの外食事情に関心がある方に向けて、以下のポイントをレポートします:

  • アメリカの焼肉の値段はどれくらい?
  • 日本と比べて高い?それとも安い?
  • 本当に「まずい」のか?味の正直レビュー
  • チップや交通事情など、外食にかかる総コスト

アメリカで外食を考えている方、特に焼肉が気になる方の参考になれば幸いです。

Table of Contents

🚌 焼肉店へはバスで移動

アメリカでは徒歩圏内に焼肉店があることはあまり多くありません。今回も徒歩では行けなかったので、バスを使って向かいました。アメリカは基本的に車社会。多くの人は車でレストランに行きますが、私たちは車を持っていないので公共交通機関を利用します。

バスの運賃は一人あたり2.90ドル。バス停までは歩いて数分ほどです。

近所の様子はこんな感じで、道幅はかなり広め。とはいえ、アメリカでは専用の駐車場が少なく、道路の両脇に車を停めるのが一般的なスタイル。そのため、道沿いにはずらっと車が並んでいることが多いです。

ニューヨークの市バスはこのようなデザインで、バリアフリーも進んでいます。段差がなく、比較的扉が広いので乗り降りはしやすいです。上の画像の真ん中あたりに設置されているOMNYと書かれているのが、電子支払機です。

乗車すると、「Won’t you please give this seat to the elderly or disabled.(ご高齢の方や障がいをお持ちの方に席をお譲りください)」という案内文が目に入ります。この “Won’t you” という丁寧な呼びかけ表現、ちょっと珍しくて印象的ですよね。

また、アメリカのバスでは日本のような「降車ボタン」に加えて、窓際の上に設置された黄色い紐を引っ張っても降車の合図になります。どちらでも合図できますが、紐を引くスタイルは少しレトロで面白いですよね。

バスに揺られること約15分、目的地付近に到着。写真は午後5時ごろのものですが、アメリカの夏は日照時間が長く、夕方でもかなり明るいのが特徴です。

🚧 道路封鎖と徒歩移動、そしてお店へ

順調にバスで向かっていたのですが、途中で想定外の出来事が発生。地下鉄(Subway)の工事の影響で道路が封鎖されており、バスが予定のルートを外れてしまいました。そのため、途中でバスを降りて、徒歩でお店に向かうことになりました。

ちなみに、地下鉄の高架下はこんな感じ。

無骨な鉄骨構造がむき出しで、少し下町のような雰囲気があります。道路脇にはゴミが散らかっていることも多く、正直あまりきれいとは言えませんが、こういう雑多な感じもアメリカの都市部らしさかもしれません。

しばらく歩いて、ようやくお店に到着!

外観は木を基調としたレトロな雰囲気で、とてもいい感じです。今回は中国系の焼肉店を選んだので、装飾や看板などにも中国らしさがしっかりと感じられます。

店内に入ると、赤いランタンや木造の階段、待合スペースがあり、落ち着いた雰囲気。ローカル感のある、どこか懐かしさを感じる内装でした。

🍽 注文はタッチパネルで。でも日本とはちょっと違う?

席に案内されたあと、まずは店員さんから一通りの説明を受けます。その後は、各テーブルに備え付けられたタッチパネルで注文するスタイル。日本でもよく見かけるスタイルですが、ここアメリカのお店ではちょっと変わったルールがありました。

それは、「一度注文を確定すると、次の注文は8分間できない」というルール。初めて聞いたときは驚きました。日本では、好きなタイミングでどんどん追加注文できるのが一般的なので、この仕組みには少し戸惑いました。

タッチパネルの画面はこんな感じで、写真付きのメニューが並んでいます。見慣れた焼肉の写真もあれば、「これ何だろう?」というようなちょっと珍しいメニュー写真もちらほら。英語と中国語の表記が中心でしたが、写真があるのでなんとなく雰囲気で選べるのは助かります。

ちなみに、ビールはサッポロ(Sapporo)が置いてありました。アメリカでもSapporoはよく見かけるので、ちょっと安心感がありますね。

🥩 いよいよ実食!焼き方や料理にも違いが

このお店は食べ放題スタイルだったので、あまり細かいことは気にせず、気になるメニューを一通り注文してみました。

まず最初に来たのはビール。注文したのはサッポロ(Sapporo)で、日本でもおなじみの銘柄です。ただ、注がれたビールを見て「おっ」と思ったのが、泡の量がかなり少ないこと。日本ではビールの泡も味や見た目の一部として一定量注がれることが多いですが、こちらでは泡を少なめにするのが普通なのかもしれません。上の写真は最初に取り忘れたので食事の途中に撮ったものです。

続いてお肉が到着。日本の焼肉スタイルだと「自分で焼く」のが一般的ですが、ここでは店員さんがテーブルで焼いてくれるというサービスがありました。焼き上がった肉は、グリルのすぐ隣にあるお皿に丁寧に載せてくれます。このあたりも日本とはちょっと違っていて、レストランとしてのホスピタリティを感じました。

また、せっかくなので少し珍しい料理にも挑戦。

たとえばこちらは牡蠣と春雨のような料理。見た目はやや不思議な感じでしたが、牡蠣の出汁がしっかり出ていてとても美味しかったです。

さらに、チーズコーンも注文。日本でも見かけるメニューですが、こちらのは見た目が少しシンプルで、味気ない印象を受けました。ただ、味自体はしっかりしていて、ビールのおつまみとしてはぴったりです。

ソースや薬味はセルフスタイル

このお店では、ソースや薬味はセルフサービスになっていました。お肉を注文したあと、自分でカウンターまで取りに行くスタイルです。いろいろな種類のソースが並んでいましたが、私は迷った末に無難な “Steak Sauce”(ステーキソース) を選びました。

とはいえ、”無難” とは言っても、やはり日本の焼肉のたれとは少し違います。甘さや香りのバランスが微妙に異なり、「あ、やっぱり海外の味だな」と感じる瞬間でした。

他にもガーリック系、チリ系、パクチー風味など、個性的なソースがあったので、いろいろ試してみるのも面白そうです。次回来るときは冒険してみようと思いました。

🍨 食後のデザートは…ジャスミンティーゼリー?

食べ放題の締めとして、デザートが一品ついてきました。この日は「ジャスミンティーゼリー」とのこと。名前を聞いたときは正直、あまり馴染みがなくて「ちょっとクセが強そうだな…」と少し構えてしまいました。

ところが、実際に食べてみると想像以上にあっさりしていて美味しい! ジャスミンティーの香りがふわっと広がる、上品な味わいでした。子供も「おいしい!」と喜んで食べていたので、意外と万人受けするデザートかもしれません。

焼肉のあとにさっぱりした甘味が出てくるのは、なんとも嬉しいサービスですね。

💰 気になるお値段は…?

最後に、気になるお会計ですが、チップ込みで約180ドルでした。円換算すると「高っ!」と思ってしまいますが、アメリカでの焼肉としてはむしろ安いほうだと思います。

味については、めちゃくちゃ感動する!というほどではないものの、安定して美味しく、満足できるレベル。特に子どもと一緒に行く場合は、味・価格・雰囲気のバランスを考えると、このくらいがちょうどいいのかもしれません。

ちなみに、マンハッタンには「牛角」もあります。日本では大衆的なイメージのあるチェーンですが、アメリカではやや高級感のあるレストランとして扱われています。家族4人で行くと300ドルほどかかることもありますし、個人経営の焼肉店だとそれ以上になることもあります。

アメリカで気軽に焼肉を楽しむなら、今回のようなお店はコスパも良く、選択肢の一つとしてアリだと感じました。

お店を出たころにはすっかりお腹もいっぱいに。時計を見るとまだ夕方ですが、外はまだまだ明るいまま。
アメリカの夏は日照時間が長いので、なんだかちょっと得した気分になりますよね。

✍️ 最後に

今回は、アメリカでの焼肉体験をご紹介しました。
焼肉そのものだけでなく、「アメリカでの生活ってどんな感じ?」という雰囲気も伝わるように、交通事情やお店までの道のりも含めてお話ししてみました。少しでも参考になれば嬉しいです。

物価が高いと言われるアメリカでは、外食のコストもかなり高めです。今回の焼肉は、チップ込みで180ドルとそれなりの金額でしたが、全体としては比較的リーズナブルな部類に入ると思います。

もちろん、もっと安いチェーン系レストランもありますが、家族4人で食事をすると100ドルは超えることがほとんどです。そう考えると、やはりアメリカでの外食は贅沢な時間だなと改めて感じました。

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