英語学習におすすめ!繰り返し読みたいペーパーバック5選【レベル別で紹介】

英語学習のためのペーパーバックを選ぶとき、繰り返し読み続けられるかどうかは一つの大事なポイントになります。一度読んで次の本に進むのももちろん良いのですが、時間をおいて読み直したときに新しい気づきがあることは、英語スキルの向上にもつながる大切な要素です。

今回は、10年以上の英語学習を振り返って「今読んでもいいな」と思える本を、個人の主観でレベル別にまとめてみました。英語学習を続けていく中で、一冊を何度も楽しめるペーパーバックを探している方の参考になれば嬉しいです。

Table of Contents

【初級】Diary of a Wimpy Kid (Jeff Kinney)

子ども向けながら、世界中で長く読まれ続けている人気シリーズです。シンプルな英語と豊富なイラストで、「英語で読む楽しさ」を感じられる一冊

第一巻は2007年に発売され、実は今もシリーズが続いており、最新刊は2024年に発売されています。やはりシリーズ化されているものは英語学習の多読に向いていると思います。なぜなら「続きが気になる」ことが、読書を続けるモチベーションになるからです。

初級向けとはいえ、ネイティブの子どもが笑いながら読めるように作られているので、英語学習者の私たちにとっては初めて目にする表現やくだけた言い回しも多く含まれています。とはいえ、一冊あたりのページ数はそれほど多くなく、イラストが非常に多いため、最後まで読み続けやすい本だと思います。

「とにかく英語の本を一冊読み切ってみたい」という方にも、最初の一冊として自信を持っておすすめできるシリーズです。


【初中級】Roald Dahl シリーズ

「Charlie and the Chocolate Factory(チョコレート工場の秘密)」や「Matilda(マチルダ)」など、何十年も世界中の子どもと大人に愛され続けているロアルド・ダールの作品。ユーモアと想像力にあふれ、語彙や表現を自然に身につけられる一冊です。

ロアルド・ダールの作品は多読用の本としても非常に有名で、英語学習者におすすめされることが多いシリーズだと思います。このシリーズの良いところは、薄めの本から分厚い本まで幅広く揃っており、自分のレベルに合わせて読み進められる点です。

ご存じの方も多いかもしれませんが、「Charlie and the Chocolate Factory」や「The BFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)」は映画化もされているため、本で読んだ後に映画で確認することで、リスニング力を高めながら物語をより深く楽しむことも可能です。

また、ロアルド・ダールの作品には言葉遊びが多く含まれており、最初に読んだときには分からず読み飛ばしていた表現が、後から読み返したときに「そういう意味だったのか」とハッとさせられることもあります。こうした「再読の楽しみ」があるのも、英語多読の大きな魅力だと感じます。

このシリーズは、親子で一緒に読んでも楽しめる作品だと思いますし、英語学習を継続する上で「楽しい」と思える時間を作ってくれる一冊になるはずです。


【中級】Holes (Louis Sachar)

1998年刊行ながら、今も読み継がれる傑作児童文学です。ストーリー性が高く、時代を超えて色褪せないテーマが詰まっている作品で、英語学習中級者が「最後まで読めた」という達成感を得られる一冊だと思います。

実はこの本、アメリカの小学校で読書感想文の課題図書にも選ばれることがあり、ネイティブの子どもたちにも、先生たちにもおすすめされる本であることがわかります。

最初に紹介した二冊(『Diary of a Wimpy Kid』やロアルド・ダール作品)とは異なり、ティーンエイジャー向けの内容で、回想シーンなど場面が切り替わることもあります。私自身、この本を読んでいたとき、場面が変わっても内容を追って理解しながら読み進められるようになり、英語スキルが一つ上がった実感が持てたことをよく覚えています

英語の多読を続けてきて「そろそろ少し長めのストーリーに挑戦してみたい」という方に、自信を持っておすすめできる作品です。


【中上級】Fullmetal Alchemist (Hiromu Arakawa)

『鋼の錬金術師』は日本発の作品ながら、英語版も長く読み継がれている人気漫画です。もともとストーリーを知っているからこそ、英語で読んでも内容が頭に入りやすく、安心感を持って読めるのが大きな魅力です。その中で自然な会話表現や日常的なやり取りの表現を学ぶことができ、漫画でありながら英語学習書としても優秀な一冊だと思います。

日本の漫画なので、文化的な観点で改めて学ぶ要素は多くありませんが、「日本の漫画を英語で読む」というのは英語学習の中で効果の高い方法の一つだと考えています。特にこの作品は、単発の会話文だけでなく説明箇所や地の文も多いため、英語学習に不向きな漫画とは異なり、英語で読み応えのある内容だと思います。

私自身、多読を続ける中で「好きな作品だからこそ英語で読み切れた」という経験が学習継続のモチベーションになったと感じています。中上級者が楽しみながら自然な英語に触れたいとき、安心して手に取れる一冊です。


【上級】Factfulness (Hans Rosling)

これまでの本を読めるようになってくると、「そろそろビジネス書にも挑戦してみたい」と思うタイミングがくるものです。ビジネス良書は数多くあり、どれもおすすめできるのですが、純理系出身の私としては、やはり統計やデータに基づく話は面白いなと感じます

『Factfulness』は2018年刊行ながら、今後も長く読み継がれる現代の古典と呼べる一冊です。英語で情報収集力をつけたい方、論理的な英文構造に慣れたい方に特におすすめで、世界の見方を根本から変えてくれる内容が詰まっています

著者のハンス・ロスリング自身は英語ネイティブではありませんが、英語表現は非常にきれいでシンプルなため、英語学習者にとっても読みやすい点が大きな魅力です。また、ハンス・ロスリングはTEDでも有名な講演を行っているので、本とあわせてTEDの動画を活用しながら学習を進めるのもおすすめです。

「英語でビジネス書を読んでみたいけれど、何を選べばいいか迷う」という方にとって、『Factfulness』はその第一歩として自信を持っておすすめできる一冊です。

まとめ|繰り返し読めるペーパーバックで英語学習を続けよう

英語学習において、ペーパーバックを読むことは語彙力や表現力を身につけるだけでなく、英語で考える習慣を作ることにもつながる大切な学習法だと思います。

今回ご紹介した本はどれも、「時間をおいて読み返したときに新しい気づきがある」という点で共通しています。一度読んで終わりではなく、もう一度手に取りたくなる本こそが、英語学習を続ける上で大きな力になってくれると感じています。

最後にポイントをまとめると:

  • 興味を持てるジャンル・ストーリーを選ぶこと
  • 最初は読みやすい本から無理なく始めること
  • 繰り返し読む中で表現を自分の中に落とし込むこと

この3つを意識しながら多読を続けることで、自然と英語を読むスピードが上がり、英語での情報収集力も向上していきます。

「次はどの本を読もうかな」と思ったときは、ぜひこの記事の中から気になる一冊を選んでみてください。そしてまた時間をおいて読み返したときに、新しい表現や気づきが得られる喜びを感じていただければ嬉しいです。

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