イギリスで働くために必要な技能労働者ビザ(Skilled Worker Visa)の申請費用は、想像以上に高額になることがあります。あらかじめ必要な金額を把握しておくことで、資金面での不安を減らし、安心して準備を進めることができます。
ビザ申請時にかかる主な費用は以下の3つです。
- 申請費用(Application Fee)
- Immigration Health Surcharge(IHS)
- 銀行口座の預金残高要件
この3つを合計すると、単身の場合でもかなりの金額になりますし、家族帯同の場合はさらに大きな負担になります。
以下で、それぞれの費用の詳細と最新金額をわかりやすく整理していきます。
ビザ申請費用
申請費用は以下の条件によって異なります。
- 申請場所(海外 or 英国内)
- 滞在期間(3年未満 or 3年以上)
- 職種がImmigration Salary List(旧 Shortage Occupation List)に該当するか
申請費用一覧(2025年最新)
分類 | 滞在3年未満 | 滞在3年以上 |
---|---|---|
海外申請 | £769 | £1,519 |
国内申請 | £885 | £1,751 |
Immigration Salary List 該当職種 | £590 | £1,160 |
Immigration Salary List(旧 Shortage Occupation List)は、イギリス国内で特に人材不足の職種リストであり、該当する場合は申請費用が大幅に割引されます。
Immigration Health Surcharge(IHS)
イギリスで6ヶ月以上滞在する場合はImmigration Health Surcharge(IHS)を申請時に支払う必要があります。
対象 | 年額 |
---|---|
大人 | £1,035/年 |
子ども | £776/年 |
この費用を支払うことで、イギリスのNHS(National Health Service)を無料で利用可能となります。なお、滞在予定年数分を一括で支払う必要があり、例えば大人1人が3年滞在する場合は £1,035 × 3 = £3,105 となります。
銀行口座の預金残高要件
イギリスで生活できる資金力があることを示すため、以下の資金をビザ申請前の28日間連続で口座に保持している必要があります。
対象 | 金額 |
---|---|
本人 | £1,270 |
パートナー | £285 |
子ども1人目 | £315 |
2人目以降の子ども | £200/人 |
日本の銀行口座でも認められる場合がありますが、最新の申請ガイドラインでの確認が必要です。
家族帯同の具体例
例:IT Business Analyst(Immigration Salary List該当職種)+配偶者+子ども2人(合計4人家族)、3年間滞在予定
💰 申請費用
項目 | 金額 |
---|---|
本人(3年以上) | £1,160 |
配偶者(3年以上) | £1,160 |
子ども(3年以上 × 2) | £1,160 × 2 = £2,320 |
合計 | £4,640 |
💰 IHS(3年間分)
項目 | 年額 | 年数 | 合計 |
---|---|---|---|
大人2人 | £1,035 | 3年 | £6,210 |
子ども2人 | £776 | 3年 | £4,656 |
合計 | £10,866 |
💰 銀行口座残高
- 本人:£1,270
- 配偶者:£285
- 子ども2人:£315 + £200 = £515
合計:£2,070
トータル試算
費目 | 合計 |
---|---|
ビザ申請費用 | £4,640 |
IHS | £10,866 |
銀行預金残高(準備要件) | £2,070 |
総額(目安) | £17,576(約316万円) ※£1=180円換算 |
まとめ
イギリスのSkilled Worker Visaを申請する際は、
- 申請費用(約£769〜£1,751/人)
- IHS(£1,035/年・大人)
- 銀行預金残高要件(£1,270〜)
を計画的に準備する必要があります。家族帯同の場合は合計で300万円を超える出費となることも珍しくありません。
特にImmigration Salary List(旧Shortage Occupation List)該当職種を利用することで申請費用を抑えられる可能性があるため、対象職種かどうかの確認は必須です。
あくまで上は自分なりに調べた結果の一例ですので、参考程度に見ていただければと思います。
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