「イギリスで働きたいけど、どんなビザが必要なんだろう?」
「転職でイギリスに行きたいけど、何から準備したらいいの?」
そんなあなたのために、社会人転職希望者向けにイギリス就労ビザの種類とポイントをわかりやすく整理しました。
この記事を読めば、どのビザが自分に合うのか、準備に何が必要なのかがすっきりわかります。
ビザ情報は「最新情報の確認」が大切
イギリスの就労ビザは、経済状況や国際情勢の変化で条件や手続きがたびたび変わるのが特徴です。
- 2020年、イギリスのEU離脱時には、従来のTier 2(General)ビザからポイント制(PBS)による Skilled Worker Visa に変更されました。
- 2022年のウクライナ侵攻時には、ウクライナ人受け入れ優先で他の国の就労ビザ審査が遅れることもありました。
- 2024年後半以降もインフレ・労働市場の変化に伴い、年収要件や必要書類が引き上げられるケースが増えています。
そのため、直近の最新情報を必ず自分で確認することが重要です。
イギリスの場合、就労ビザの公式情報は GOV.UK公式サイト で最新情報を確認可能です。
イギリスの就労ビザ情報はどこで確認する?
イギリスの就労ビザは制度変更や条件の改定が頻繁にあるため、最新情報を自分で必ず確認することが大切です。
最新情報はGOV.UKで確認しよう
イギリスの就労ビザの公式情報は、イギリス政府の公式サイト GOV.UK で確認できます。
このサイトは イギリス政府デジタルサービス(Government Digital Service) によって運営されており、
就労ビザだけでなく、留学、永住権、税金、医療などの公共サービスの公式情報が集約されている信頼できる情報源です。
GOV.UKは、イギリス政府サービスへの単一のアクセスポイントとして開発された公共部門の情報ウェブサイトで、英語で情報が掲載されています(参考: Wikipedia)。
チェックポイント
🔹 ビザの要件(年収条件・スキル条件・英語力など)
🔹 必要書類
🔹 申請料金
🔹 申請方法と期間
🔹 最新の変更情報
これらを定期的に確認することで、「準備を始めてから条件が変わっていた!」というリスクを防ぐことができます。
イギリスの就労ビザの種類(2025年版)
まず知っておきたい前提
アイルランド国籍者を除くすべての外国人は、イギリスで以下の場合に在留許可(ビザ)が必要です。
✅ 就労目的での入国・滞在
✅ ビジネス活動への従事(給与が発生しなくても)
✅ 就学
✅ 6か月を超える滞在
特に長期の就労ビザはポイント・ベース制(Points Based System: PBS)による審査を経て公平に発給される仕組みです。
年齢・学歴よりもスキル・年収・英語力・スポンサー企業の有無が重視されるため、日本での社会人経験がある転職希望者にとって有利になりやすいのが特徴です。
転職希望者が知っておくべき主要ビザ
イギリスの就労ビザといえば、以下の2つが最も一般的です。
技能労働者ビザ(Skilled Worker Visa)
「現地採用でイギリス転職を目指す人向け」
Skilled Worker Visaは、2020年にTier 2(General)カテゴリーを置き換える形で導入された制度です。
英国定住者で充当できない人材を外国から雇用する場合に発行され、現地採用でキャリアを築きたい社会人転職者に最も利用されるルートです。
✅ 申請条件: 高校卒業レベル以上の学歴、一定のスキルレベル、英語力(B1レベル以上)
✅ スポンサー企業: Skilled Workerライセンスを持つ企業からのオファー(CoS: Certificate of Sponsorship)が必要
✅ 年収基準: 原則年26,200ポンド以上(職種により異なる場合あり)
✅ 在留期間: 最長5年(その後延長可能)
✅ 永住権: 在留5年後、Indefinite Leave to Remain(ILR:永住権)申請可能
企業内転勤ビザ(Intra-Company Transfer Visa / Graduate Trainee Visa)
「日本企業からの駐在転職で渡英する人向け」
グローバル企業が国外で採用した社員(駐在員・研修生)をイギリスに異動・転勤させるためのビザです。旧Tier 2(ICT)カテゴリーに相当します。
✅ スポンサー企業: ICTライセンスを持つ企業からのCoSが必要
✅ 年収基準: 年42,400ポンド以上(職種・ポジションにより変動)
✅ 在留期間:
- 企業内転勤ビザ: 年収により最長5年または9年
- 企業内研修ビザ: 最長1年
✅ 永住権: 申請不可(長期移住目的の場合はSkilled Worker Visaへの切り替えが必要)
その他の主な就労ビザ
イギリスには、専門職・高度人材・起業家などの目的に応じたビザもあります。
- Health and Care Worker Visa(医療・介護従事者向け)
- Global Talent Visa(高度専門職向け)
- Start-up Visa(起業準備者向け)
- Innovator Founder Visa(起業家向け)
- Sportsperson Visa(プロスポーツ選手向け)
- Representative of an Overseas Business Visa(海外企業の駐在代表者向け)
ただし、社会人転職希望者の多くはSkilled Worker VisaまたはICT Visaのいずれかを利用して渡英しており、これらのビザが最も現実的なルートであることを覚えておくと整理しやすいです。
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