アメリカ、特にニューヨークでの長期滞在を考えている方へ。正直なところ、たいていのものは現地で手に入りますし、Amazonなどを使えば最悪日本から送ってもらうことも可能です。でも実際に住んでみると、「これは日本から持ってくればよかった!」と感じるものが意外と多いんです。
現地の店ではなかなか手に入らないもの、Amazonで取り寄せられてもコストや時間が無駄にかかるもの、そして“なくても生きていけるけど、あると暮らしの快適さが段違いになるもの”。今回は、他のサイトのような網羅的な一覧ではなく、私が実際にニューヨークで暮らして感じた“日本から持ってきてよかったもの”を厳選して紹介します。
なぜ日本から持っていくべきか、持っていくかどうか決めるときの考え方
アメリカ、特にニューヨークはとても便利な都市で、日系スーパーや雑貨屋も多く、Amazonを使えばほとんどのものが手に入ります。長期滞在していると自然と日系スーパーの場所や品ぞろえがわかるようになり、Mitsuwa(ニュージャージー)、Japan Village(ブルックリン)、中国系ですが日系商品が豊富なTesoなどをよく利用するようになります。
実際、人気があり需要の高いものは現地でも比較的簡単に調達できます。しかし逆に、「自分にとっては必要だけれど、一般的に人気かどうかわからないもの」は現地で手に入りにくいことが多いです。
持って行くかどうか迷ったときは、以下の基準で判断するのがおすすめです。
- 現地で代替できるか(価格・品質含む)。一般的に人気があり入手しやすいものかどうか。
- 持って行くことで生活がどれだけ快適になるか。なくても困らないものなのかどうか。
- 荷物の重量・スペースをどれくらい取るか。
あると便利でかつそこまでかさばらないので持ってきやすいもの
ここでは私自身が「持ってきてよかった!」と感じたものを紹介します。どれも荷物になりにくく、生活の満足度がぐっと上がるアイテムです。
お気に入りの文房具(シャーペン、ノート)
ニューヨークには無印良品の店舗があり、文房具自体は手に入りやすいです。しかし、多くの人に“自分だけのお気に入り”の文房具があるのではないでしょうか。
私の場合は「クルトガ(グリップ付き)」が必需品ですが、ニューヨークでは売っておらず、Amazonで取り寄せると送料が非常に高額でした。文房具はかさばらないので、愛用しているものがあるなら渡米時に持っていくことを強くおすすめします。
日本語のお気に入りの本
マンハッタンには日系の本屋があり、ワンピースやナルトなどの漫画も英語版で手に入ります。しかし、読みたい本が必ずあるとは限らず、日本語の本は特に限られています。
また、日本から取り寄せると文房具同様に送料が高くなりがちです。気分転換やリラックスのために、お気に入りの日本語の本を数冊持って行くと心の支えになります。
お気に入りの衣服・靴
「アメリカ人と日本人では服のサイズ感が違う」という話はよく聞きますが、本当にその通りでした。ニューヨークにはユニクロがあり、一見服には困らないと思っていましたが、Sサイズが日本のLサイズに近かったり、袖丈・着丈のバランスが合わなかったりすることが多かったです。
また、仕事用のワイシャツは特にサイズ感が合わず、自分の体型に合ったものを探すのは非常に大変でした。お気に入りの服、仕事で使う服、靴は日本から持って行くのがおすすめです。
ただし、Tシャツなどは現地でも豊富に揃うので、カジュアルで少しゆったりした服装であれば現地調達でも十分対応できます。
調理器具(菜箸、小さめのおろし器、軽量カップなど)
調理器具はニューヨークでも基本的なものは揃いますが、日本の料理に合った細かい工夫のある器具はなかなか見つかりません。
特に、菜箸や小さめのおろし器、計量カップなどはかさばらず軽いため、持って行くと日本食を作るときに非常に役立ちます。料理にこだわりがある方は、日本で使い慣れた調理器具を持参することをおすすめします。
パソコン
電子機器は変圧器が必要と思いがちですが、パソコンの場合は変換プラグがあればそのまま使えます。また、日本で購入したパソコンは日本語環境で設定されており、キーボードの配列も使い慣れているためストレスがありません。
私自身、渡米前に「現地でパソコンを買えばいいか」と思っていましたが、実際はデザインや機能が微妙に異なり、使いづらさを感じることがありました。使い慣れたお気に入りのパソコンを持っていくことをおすすめします。
同様に、電動シェーバーなどの電子機器も、お気に入りのものがあれば変換プラグと一緒に持参すると快適です。
意外となくても困らなかったもの
逆に、「持ってこなくてもよかったな」と感じたものもあります。荷物を減らす参考にしてください。
調味料
調味料はそもそも持ってきてもすぐになくなってしまうため、継続性の観点から考えても無理して日本から持ってくる必要はありません。
ニューヨークにはMitsuwa、サンライズマートなどの日系スーパーが複数あり、思った以上に多くの日本の調味料が揃っています。実際に住んでみて気づいたのですが、中国系スーパーでも日本の調味料を扱っていることが多く、比較的簡単に入手可能です。
個人的には、「中国系の方々が調味料を大量に消費する文化があるから、日本の調味料の流通量も多いのでは?」と感じています。
一般的な文房具
「アメリカの文房具は壊れやすい」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、私も現地でペンを買ったときにインクが出ないことがありました。
とはいえ、日系スーパーや日用品売り場には日本製の文房具が置いてあります。先ほど述べたようにお気に入りの文房具は持ってくるとよいですが、特別なこだわりがなければ現地調達で十分だと思います。
体温計・ドライヤーなどの日用品
体温計やドライヤーなどの一般的な日用品は現地で普通に購入可能です。特にドライヤーは日本とアメリカでコンセントの形状・電圧が異なり、日本製を持ってきても使えない場合が多いので注意が必要です。
お米
お米は「アメリカでは手に入らないのでは」と思われがちですが、実際には全く困りませんでした。
中国系スーパーではお米が大量に取り扱われており、日本のお米も種類豊富に揃っています。さらに、アメリカでしか買えない日本ブランドのお米もあり、これが意外と美味しく満足しています。
そのため、お米は現地で購入すればOKで、渡米時にわざわざ持って行く必要はありません。
まとめ
事前準備をしっかりしておくことは、アメリカでの現地生活のストレスを減らす大きなポイントです。しかし実際、「何を持って行けばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、
✅ どの観点で持って行くかどうかを決めるか
✅ 実際に持って行くと便利だったもの
✅ 意外となくても困らなかったもの
を私自身の経験をもとに例示しながら紹介しました。
もちろん、日本で準備できるものはなるべく揃えておくのがおすすめですが、実際は「意外と何とかなる」ものも多いです。最悪、お金を出せば現地でほとんどのものは調達可能です。
ただ、「お金を出してまで調達したくはないけど、あるとかなり便利」というアイテムは、持って行くことで生活の快適度が大きく変わります。
今回の記事が、これからアメリカへ長期滞在される方の荷物準備の参考になれば幸いです。
Comments