英語の勉強をしていると、
✅ I know the answer.
❌ I’m knowing the answer.
のように、「進行形にできる動詞とできない動詞の違い」が気になったことはありませんか?
その答えは、状態動詞(stative verbs)という考え方にあります。
本記事では、
- 状態動詞とは何か
- 代表的な状態動詞一覧(意味別)
- 動作動詞との違いと見分け方
- ネイティブもあえて“間違う”表現の面白さ
まで、わかりやすく解説します。
さらに、当ブログの【絞込検索機能】を使えば、「状態動詞」だけを一覧表示することも可能!記事の最後でご案内します。
状態動詞(stative verbs)とは?
状態動詞は、「動作」ではなく、感情・思考・知覚・所有・存在など、動きのない状態を表す動詞です。
そのため、進行形(~ing)では使わないのが基本ルールです。
例:
- I believe you.(正しい)
- I’m believing you.(誤り)
状態動詞 一覧(意味別分類)
以下は代表的な状態動詞を、意味別に分類した一覧です:
感情・好み(Emotion / Preference)
like, love, hate, prefer, dislike, enjoy, want, wish, need
思考・認知(Mental state / Thought)
know, believe, think*, remember, forget, understand, mean, suppose, imagine, realize
知覚(Perception)
see*, hear, smell, taste, sound, feel*, look*, appear, seem
所有・関係(Possession / Relationship)
have*, own, belong, possess, include, contain, consist, involve, lack
存在・状態(Being / Identity)
be, exist, matter, depend, resemble, deserve, cost, owe
※ *は、意味によって進行形で使える場合もあります(次で解説)。
意味によっては進行形になる?状態動詞の“例外的な顔”
一部の状態動詞は、動作的な意味になると進行形で使えるようになります。
動詞 | 状態的意味(進行形 ❌) | 動作的意味(進行形 ✅) |
---|---|---|
have | 所有する → I have a dog. | 経験中 → I’m having lunch. |
think | 意見を持つ → I think so. | 考え中 → I’m thinking about it. |
see | 見える → I see a bird. | 会っている → I’m seeing a friend. |
feel | 感じる → I feel cold. | 触っている → I’m feeling the fabric. |
look | 見える → You look tired. | 見ている → I’m looking at the stars. |
appear | ~のように見える → He appears sad. | 出演中 → He’s appearing on TV. |
面白い話①:「I’m loving it」は文法的におかしい?
マクドナルドの有名なキャッチコピー
“I’m loving it.”
実は、「love」は状態動詞なので進行形には普通しません。
でもこの表現、一時的な高揚感や今まさに感じている喜びを強調するために、あえて進行形が使われています。
✅ 文法を“破ることで感情を強調”するテクニック。
広告の世界ではむしろアリ!
面白い話②:「He’s being rude」で一時的な失礼さを表現
- He is rude. → 彼は失礼な人(性格)
- He is being rude. → 今この場で失礼な行動をしている(一時的)
be動詞も、「ふるまい」の意味になると進行形で使えるという興味深い使い分けです。
面白い話③:「I’m not knowing anything!」はジョークに使われる
文法的に不自然な「I’m knowing」などは、英語が苦手なキャラクターを描写する表現として映画やコメディで使われることがあります。
つまり、文法知識が“ユーモア”になる瞬間があるのです。
状態動詞を検索で探したい方へ
当ブログでは、単語に「状態動詞」「動作動詞」などの文法属性タグをつけています。
そのため、以下のページでは「状態動詞」に該当する単語を一覧表示できます!
学習や単語帳作成の参考にどうぞ。
状態動詞の文法的特徴まとめ
特徴 | 説明 |
---|---|
通常進行形不可 | love, know, have などは基本的に進行形で使わない |
文型に注意 | 他動詞もあれば自動詞もある(e.g. “belong to” は自動詞) |
意味によって変化 | “have, think, feel” などは動作的な意味になると進行形OK |
一部例外は日常的 | “I’m loving it.” “He’s being silly.” はネイティブも使う |
まとめ:状態動詞は「動かない動詞」だけど、英語を動かすカギになる
状態動詞を知ることで、
- 進行形のミスを防げる
- 動詞の意味の“切り替え”を理解できる
- ネイティブの「感情的な表現」や「ユーモア」がもっと深くわかる
状態動詞は“地味だけど奥が深い”。
ぜひこの一覧を活用して、あなたの英語をより自然にしてみてください!
Comments