louderは「より大きい」と訳せばよいのか、speak louderではなぜ「もっと大きな声で」になるのか、迷うことはありませんか。louderはloudの比較級ですが、何を説明しているかによって形容詞にも副詞にもなります。loud–louder–loudestの語形を確認しながら、文中の位置による意味の見分け方、louder and louderなどの定番表現、more loudlyとの違いまで分かりやすく整理します。
louderはloudの比較級
louderの原形(原級)はloudです。基本的には、名詞を説明するときは「より大きな」、動作を説明するときは「もっと大きな声で」という意味になります。
語形は次のように変化します。
loud(大きい・大きな声の)→ louder(より大きい)→ loudest(最も大きい)
loudは短い語なので、比較級は通常、more loudではなく、語尾に-erを付けたlouderです。英文では訳語だけを先に決めず、louderが名詞と動作のどちらを説明しているかを確認しましょう。
語形から元の単語を判断する手順は英単語の原形を見抜く方法で解説しています。簡潔な語義はlouderの単語ページでも確認できます。
a louder voiceでは「より大きな」が名詞を説明する
a louder voiceでは、louderの直後に名詞voiceがあります。ここでのlouderはvoiceを説明する形容詞で、語句全体では「より大きな声」という意味です。
She answered in a louder voice.
彼女は前より大きな声で答えました。We heard a louder sound.
私たちは、より大きな音を聞きました。They played louder music.
彼らは、より音量の大きい音楽をかけました。
判断するときは、訳語を先に決めず、まずlouderの直後を確認します。voice、sound、noise、musicなどの名詞が続く場合は、louderがどの名詞を説明しているかを特定し、形容詞用法として読むのが基本です。
speak louderでは「もっと大きな声で」が動作を説明する
speak louderのlouderは、動詞speakを説明する副詞です。「どのように話すのか」を表し、全体で「もっと大きな声で話す」という意味になります。
Please speak louder.
もっと大きな声で話してください。
相手の声が聞き取りにくく、今より声量を上げてほしいときに使える表現です。
She sang louder than before.
彼女は以前より大きな声で歌いました。
このように、louderがspeakやsingなどの動作を説明している場合は「もっと大きな声で」と読むのが基本です。判断するときは、louderの後ろに説明される名詞があるのか、それとも近くの動詞に「どのように?」という情報を加えているのかを確認しましょう。
なお、loudは形容詞だけでなく副詞としても使われます。そのため、speak louderは誤りではなく、loudを副詞として用いた自然な比較級表現です。
louder and louderと定番表現の意味
louder and louderは、音量が段階的に増す様子を表し、「ますます大きく」「だんだん大きな声で」と訳します。何の音量がどのように増しているかは、文中でlouder and louderが説明する対象から判断しましょう。
- The music grew louder and louder.
音楽の音量はますます大きくなりました。
この文のgrewは「〜の状態になった」という変化を表し、louder and louderは主語であるthe musicの音量がどう変化したかを示す形容詞です。動詞の後ろにありますが、動作の方法を説明しているわけではありません。
- He spoke louder and louder.
彼はだんだん大きな声で話しました。
こちらのlouder and louderは、動詞spokeに「どのように?」という情報を加える副詞で、話す声量が増したことを表します。
また、Actions speak louder than words.はよく使われることわざです。直訳は「行動は言葉より大きく語る」ですが、実際には「言葉より行動のほうが雄弁だ」「口で言うより行動で示すことが大切だ」という意味です。ここでのspeak louderは実際の声量ではなく、行動のほうが強い説得力や影響力を持つことを比喩的に表しています。
more louderは避け、more loudlyとの関係を整理する
louderには、すでに比較級を示す -er が付いています。そのため、さらにmoreを加えたmore louderは、比較の形を二重に重ねることになります。標準英語では避け、基本的にlouderだけを使いましょう。
- × Please speak more louder.
- ○ Please speak louder.
もっと大きな声で話してください。
一方、loudlyの比較級は、語尾に-erを付けずにmore loudlyとします。
- Please speak more loudly.
もっと大きな声で話してください。
speak louderとspeak more loudlyは、どちらも成立する表現です。一方だけが正しく、もう一方が誤りという関係ではありません。読解では、louderはloudの比較級、more loudlyはloudlyの比較級という語形の違いを押さえれば十分です。特にmoreの直後がlouderかloudlyかを確認すると、誤った二重比較級を見分けやすくなります。
まとめ
louderはloudの比較級で、語形はloud-louder-loudestと変化します。意味を判断するときは、訳語だけでなく、何を説明しているかに注目しましょう。
a louder voiceのように名詞を説明する場合は、形容詞として「より大きな」speak louderのように動作を説明する場合は、副詞として「もっと大きな声で」louder and louderは「ますます大きく」「だんだん大きな声で」Actions speak louder than words.では、声量ではなく行動の説得力を表すmore louderは二重比較級になるため、標準英語では避ける
louderを見たら、まず原形がloudだと捉え、その後に続く名詞や近くの動詞を確認してください。なお、speak louderとspeak more loudlyはどちらも成立し、前者はloud、後者はloudlyの比較級です。
