英語を学び始めてしばらくすると、多くの人がこう覚えます。
「副詞って、だいたい -ly がつくよね?」
certainly、quickly、easily、happily……
確かに、こうした語尾が -ly の単語は副詞としてよく登場します。
でも、実は -ly で終わらない副詞も意外とたくさんあるって、ご存じでしたか?
たとえば、fast や twice も副詞ですし、anywhere や afterward も副詞。
しかも、それらは日常会話や英語ニュースの中でも頻繁に使われています。
今回はそんな「-lyで終わらない副詞」だけを集めて、意味・ジャンル別にわかりやすく一覧にまとめました。
読み終わるころには、「副詞=-ly」のイメージがきっと変わるはずです。
-lyで終わらない副詞 一覧(画像付き)
副詞のすべてが -ly で終わるわけではない、ということを実感していただくために、-lyで終わらない副詞をジャンル別に整理した一覧表を作成しました。
程度・頻度・時間・様態・場所という5つの意味分類に分け、それぞれの副詞と日本語訳を掲載しています。
さらに、注意が必要な語には3種類の注釈記号(*!※)もつけてあります。

この一覧を見るだけでも、「副詞=-ly」のイメージに縛られないことの大切さが感じられるはずです。
次のセクションでは、こうした副詞が実際の英文でどのように使われているかを例文とともにご紹介します。
実際の例文で確認!-lyで終わらない副詞の使い方
一覧で「-lyで終わらない副詞」を確認しても、
「これ、実際どうやって使うの?」と思った方もいるかもしれません。
そこでこのセクションでは、各カテゴリ(程度・頻度・時間・様態・場所)から代表的な副詞をピックアップして、実際の英語例文とともに紹介します。
それぞれ、英語学習者が使いやすい文にしていますので、ぜひ声に出して読んでみてください!
程度(degree)
somewhat
The instructions were somewhat confusing.
(その説明はいくぶんわかりにくかった。)
indeed
This is indeed a great achievement.
(これは実にすばらしい成果だ。)
頻度(frequency)
seldom
I seldom eat out on weekdays.
(平日はめったに外食しません。)
twice
I’ve seen that movie twice.
(その映画を2回観ました。)
時間(time)
afterward
We had dinner and went for a walk afterward.
(夕食を食べて、そのあと散歩に行きました。)
thereafter
He moved to Tokyo and lived there thereafter.
(彼は東京に引っ越し、その後ずっとそこに住んでいた。)
様態(manner)
anyhow
I don’t know how, but I’ll fix it anyhow.
(どうやるかはわからないけど、とにかく直すよ。)
furthermore
Furthermore, this method is cost-effective.
(さらに言えば、この方法はコスト面でも優れています。)
場所(place)
anywhere
You can sit anywhere you like.
(好きなどこにでも座っていいですよ。)
indoors
It started raining, so we stayed indoors.
(雨が降ってきたので、屋内にいました。)
このように、「-lyで終わらない副詞」も日常英語でよく使われています。
どれも TOEIC や英検、英会話でも頻出の単語なので、例文ごと覚えるのがおすすめです。
なぜ-lyで終わらないの?副詞のルーツと文法のヒント
一覧や例文を見て、「どうしてこの単語たちは -ly が付いていないの?」と感じた方も多いかもしれません。
実は、副詞は「形で判断できる」とは限らないのが英語のややこしいところです。
副詞の語源は多様
- 英語の副詞には、古英語やラテン語に由来する単語が多く含まれています。
- たとえば fast, far, high, home などは、もともと形容詞と副詞が同じ形のまま残った単語です。
✳ 例:
- He is a fast runner.(形容詞)
- He runs fast.(副詞)
👉 このように、文中での使い方(語順・文法的役割)によって副詞と判断されます。
「接尾辞 -ly」=すべての副詞、ではない
- -ly は確かに「副詞を作る接尾辞」として便利ですが、それが付いていない副詞も昔から存在します。
- twice / seldom / afterward / somewhat などは、単語そのものが副詞の働きを持つタイプです。
前置詞や形容詞から派生した「場所・時間」副詞も多い
単語 | 本来の品詞 | 副詞の意味 |
---|---|---|
home | 名詞 | 家に/家で |
abroad | 前置詞語源 | 海外へ |
thereafter | 接続語句 | その後 |
👉 このような単語は「名詞+接尾辞」や「前置詞+副詞化」など、語源的に特殊な成り立ちをしているものも多く、見た目で判断できないのが特徴です。
文語的な副詞も存在する(❗マークに注意)
- hitherto / thereafter / furthermore / notwithstanding などは、現代会話ではあまり使われず、書き言葉や法律文、報告書でよく登場します。
- これらは学術英語・TOEFL・IELTS・ビジネス英語で役立つ単語でもあります。
🎓 まとめ:
「-lyがない=副詞ではない」というわけではありません。
英語では 語順・文の構造で意味と品詞が決まるため、「この単語はどう使われているか?」を見て判断する力が大切です。
まとめ:副詞=-lyの思い込みを手放そう!
英語学習では、「副詞=-lyで終わるもの」と覚えるのが一般的です。
もちろんそれは間違いではありませんが、実際の英語にはそれ以外の副詞も数多く存在します。
今回ご紹介した -lyで終わらない副詞たちは、会話・読解・ライティングすべての場面で活躍します。
- fast や twice など日常的な語
- seldom や afterward など頻出語
- notwithstanding や thereafter など文語表現
こうした「例外」を知っておくことで、英語の理解がより自然で立体的になります。
学習のポイント
- 「形」でなく「使われ方」で副詞かどうかを判断する
- 一覧画像を使って視覚的にまとめて覚える
- 実際の文にして声に出して練習する
- 文語的な表現は読解やライティング対策に役立つ
画像保存・シェアもOK!
本記事内の「-lyで終わらない副詞一覧画像」は、学習用に自由に保存・シェアしてOKです。
SNSで「#英語副詞チャレンジ」などのハッシュタグをつけて、ぜひあなたのお気に入りの副詞を紹介してみてください!
最後にひとこと
今回ご紹介した副詞のように、英単語には「見た目」だけでは判断できない奥深さがあります。
実は「意味」「品詞」「レベル」「語頭」など、さまざまな角度から英単語を探せる機能があったら便利だと思いませんか?
私のブログでは、目的に応じて英単語を自由に絞り込める検索ページを公開しています。
たとえば、「副詞だけ」「TOEICによく出る単語だけ」「語頭がaの単語だけ」…そんな検索も一瞬です。
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