以下では、技能労働者ビザ(Skilled Worker visa)申請にかかる費用をまとめる。
- 申請費用 – 625£~1,423£
- Immigration Health Surcharge(IHS) – 624£
- 銀行口座の預金残高 – 1,270£
申請費用 – 625£~1,423£
申請は、申請を国外から行うかもしくは国内から行うか、滞在期間が3年未満かもしくは3年以上か、によって費用が異なる。
国内or国外 | 3年未満or3年以上 | 費用(一人当たり) |
国内から申請 | 滞在期間が3年未満 | 719£ |
国内から申請 | 滞在期間が3年以上 | 1,423£ |
国外から申請 | 滞在期間が3年未満 | 625£ |
国外から申請 | 滞在期間が3年以上 | 1,235£ |
ただし、仕事内容がshortage occupation listに記載されているものであれば、申請場所によらず申請費用は低く抑えることができる。shortage occupation listとは、イギリス国内で人材が不足している職業のことで、ビザ申請の際仕事が「適格な職業リスト」に記載されている必要があるが、これとは別にリストが用意されており、さらにshortage occupation listのほうが記載されている数が少ない。
3年未満or3年以上 | 費用(一人当たり) |
滞在期間が3年未満 | 479£ |
滞在期間が3年以上 | 943£ |
Immigration Health Surcharge(IHS) – 624£
Immigration Health Surcharge(IHS)とは、非EEA国籍者がビザを取得して6ヵ月以上イギリスに滞在する場合にイギリス国内の公共医療サービスを使用するための費用としてビザ申請時に納めなければならない費用のことである。イギリスのNational Health Service(NHS)はイギリスに滞在する誰もが無料で医療サービスを受けられる公共医療サービスであるが、これを利用するために国外からの来訪者や移民者はIHSを毎年支払う必要がある。
銀行口座の預金残高 – 1,270£
イギリスで生活ができることを示すため、銀行口座に少なくとも1,270£が必要がある。28日以上連続で預金している必要があり、28日目はビザ申請後31日以内に達成する必要がある。つまり、ほぼビザ申請と同時に銀行口座に預金する必要がある。ここでいう銀行口座が日本の銀行でよいのかイギリスで銀行口座を新規作成する必要があるのかはわからない。
家族での移住を考えている場合は、さらにパートナーのために285£、子供一人のために315£、以降子供が一人増えるごとに200£必要である。
例1.
IT business analystsとして家族4人でイギリス移住を考えている。IT business analystsはshortage occupation listに記載されている職業なので、申請費用は以下のとおりである。
- 申請費用 – 4,648£
- 本人:943£
- 妻:1,235£
- 子供:1,235£×2=2,470£
- Immigration Health Surcharge(IHS) – 624£×4=2,496£
- 銀行口座の預金残高 – 2,070£
- 本人:1,270£
- 妻:285£
- 子供:315£+200£=515£
トータルで、9,214£(約150万円)必要である。なお、申請費用は妻、子供の金額がわからなかったので高めに設定した。本人と同様に943£なのかもしれない。
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