ニューヨークで本当に住みやすいエリアはどこ?5つの区を徹底比較!【現地在住者の本音】

ニューヨークに住むなら、どこが住みやすいの?
マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランド…同じニューヨークでも、それぞれの区にはまったく違う顔があります。今回は、実際に住んでいる人目線で「治安」「交通の便」「家賃」「暮らしやすさ」などの観点から、5つの区を徹底比較してみました。

Table of Contents

🗽ニューヨーク市ってどんなところ?|5区の概要紹介

アメリカ最大の都市、ニューヨーク市(New York City)は、実はひとつの都市でありながら、5つの区(Boroughs)から成り立っています。それぞれが異なる雰囲気と文化を持ち、住む場所によって日常の景色が大きく変わるのがこの街の面白さです。

では、5つの区の特徴を簡単に紹介してみましょう。


🟣マンハッタン(Manhattan)

ニューヨークといえばここ!高層ビルが立ち並ぶ中心地で、タイムズスクエアやセントラルパーク、ウォール街などが位置しています。交通の便は抜群ですが、家賃は5区の中でも断トツで高めです。観光、ビジネス、文化の中心。

  • 家賃:★★★★★(最も高い)
  • 交通:★★★★★(地下鉄・バス網が発達)
  • 治安:★★★☆☆(観光地周辺は混雑&スリ注意)
  • 特徴:都会的・高所得層向け・利便性最高

下の写真はマンハッタンのオフィス街です。天気が悪いですが。。

下の写真は国連の建物です。中を見学することができます。

上の写真はマンハッタンにあるアメリカ自然史博物館のものです。


🔴ブルックリン(Brooklyn)

アートや音楽、カフェ文化などが栄えるクリエイティブな街。若者やファミリー層に人気で、歴史ある建物と新しい開発が混ざった街並みが魅力です。ブルックリンブリッジを渡ればマンハッタンにもすぐアクセスできます。

  • 家賃:★★★☆☆〜★★★★☆(エリアによる)
  • 交通:★★★☆☆(路線多いがやや混雑)
  • 治安:★★★☆☆(エリアにより差)
  • 特徴:ファミリー層にも人気、トレンド発信地

下の写真はブルックリンとスタテンアイランドをつなぐ橋です。


🟢クイーンズ(Queens)

ニューヨークでもっとも多文化的なエリア。中華系、韓国系、ラテン系など、さまざまな移民コミュニティが存在し、世界中のグルメが楽しめるエリアでもあります。空港(JFK)もあり交通の要でもあります。

  • 家賃:★★★☆☆(比較的抑えめ)
  • 交通:★★★★☆(空港あり、複数の地下鉄)
  • 治安:★★★☆☆〜★★★★☆
  • 特徴:食文化が豊か、暮らしやすく庶民的

クイーンズのFlushingに行ってきました。いわゆる中国人街で写真だけ見るとどこにいるか混乱してしまいますね。


🟡ブロンクス(Bronx)

ブロンクス動物園やヤンキースタジアムで有名な、スポーツと自然の街。家賃は比較的抑えめで、マンハッタンへの通勤も可能。ただしエリアによっては治安に注意が必要です。

  • 家賃:★★☆☆☆(リーズナブル)
  • 交通:★★★☆☆(地下鉄もあるが路線は限定)
  • 治安:★★☆☆☆(エリア選びが重要)
  • 特徴:住宅街と自然、再開発が進行中

🟠スタテンアイランド(Staten Island)

5区の中でもっとも郊外的な雰囲気。フェリーでマンハッタンにアクセスできる一方、緑も多く、静かな住宅街として人気です。車での移動が主になるため、都会よりも落ち着いた暮らしを求める人におすすめです。

  • 家賃:★★★☆☆(広さの割に安め)
  • 交通:★★☆☆☆(車中心、フェリー必須)
  • 治安:★★★★☆(比較的良好)
  • 特徴:のんびり暮らしたい人向け

ニューヨークに住むなら、家賃はいくら?どの区が住みやすい?


この疑問に答えるべく、NYCの5つの区(マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランド)について、2025年時点の家賃相場と住み心地をまとめました。

単身・カップル・ファミリーそれぞれに合ったエリアは異なります。このセクションでは、以下の点をわかりやすく比較しています:

  • コンドミニアム・シェアハウス別の家賃相場(単身・二人・四人家族)
  • 区内の家賃格差やトレンド(2019年~2024年の推移)
  • 騒音レベルや公共交通の利便性
  • 病院、公園、図書館など公共施設の充実度

不動産サイト Realtor.com のデータによると、2020年に一時下落したマンハッタンの家賃は再び上昇し、2024年には過去最高水準に。他の区も年々上がっており、特にブロンクスやクイーンズは2019年比で大幅な上昇を見せています。

それでは、各区の特徴を具体的に見ていきましょう。

区名単身者コンドミニアム(月額$)単身者シェア(月額$)二人暮らし1LDK(月額$)二人暮らし2LDK(月額$)四人家族3LDK(月額$)中央値(月額$)区内家賃差騒音レベル交通の便公共施設の充実度
マンハッタン4,5001,8004,9007,80010,7004,495高い($7,000超~$2,000弱)非常に高い★★★★★★★★★★
ブルックリン3,3001,4003,6005,0006,0003,748非常に大きい高い★★★★☆★★★★☆
クイーンズ2,7001,2003,1004,2005,0003,298大きいやや低い★★★☆☆★★★★☆
ブロンクス1,8001,0002,4003,0003,5003,010中程度中程度★★☆☆☆★★★☆☆
スタテンアイランド1,9001,0002,6003,0003,2002,800小さい非常に低い★☆☆☆☆★★☆☆☆

🏙️ マンハッタン区(Manhattan)|家賃と住環境のリアル【2025年版】

💰 家賃の状況:NYCで最も高額なエリア

マンハッタンは、ニューヨーク市5区の中でも群を抜いて家賃が高いエリアです。
2025年初頭の月額中央値家賃は約4,495ドル、さらに4月には過去最高の約4,800ドルを記録し、前年比+4%の上昇となりました。

👤 単身者の場合

  • コンドミニアム(スタジオ~1LDK):月額 約3,700~4,900ドル
  • シェアハウスの個室:月額 約1,600~2,000ドル

👥 二人暮らしの場合

  • 1LDK賃貸:平均 約4,945ドル
  • 2LDK賃貸:平均 約7,837ドル

👨‍👩‍👧‍👦 四人家族の場合

  • 3LDK賃貸:平均 約10,749ドル

マンハッタン内でもエリアによる格差は非常に大きく、たとえば:

  • リンカーンスクエア:平均 約7,248ドル
  • チェルシー、グリニッジビレッジ:6,000ドル前後
  • ワシントンハイツ、インウッド(北部)
     スタジオ 約1,950ドル、1LDK 約2,100ドル

👉 同じマンハッタン内でも、中心部と北部の郊外では家賃に数千ドルの差があります。


🏡 住環境の特徴:都市機能は最高、騒音とコストは覚悟

🔊 騒音レベル:場所によって大きく異なる

「眠らない街」と呼ばれるように、マンハッタン全体は深夜まで賑やか。観光客、交通、ナイトスポットの多さから騒音はNYCで最も高いレベルです。

ただし意外なことに、タイムズスクエア周辺(ミッドタウン)は騒音苦情が比較的少なく、逆にワシントンハイツ(北端)やハーレム、アッパーウエストなど住宅地エリアで苦情が多いというデータもあります。

✅ 騒がしい場所:アッパーウエスト、ハーレム、ワシントンハイツ
✅ 静かな傾向:住宅密集の少ない高級エリアや公園周辺

🚇 公共交通:NYC最強のアクセス

  • 地下鉄・バスが縦横に走り、徒歩圏でアクセスできるエリアが大半
  • 路線数はNYC最多。日中は数分間隔で運行
  • 住民の76%が自家用車を保有しておらず、公共交通・徒歩だけで生活が可能

※ ただし道路は渋滞しやすく、車での移動・駐車はストレス要因になることも。

🏥 公共施設の充実度:NYC中枢の機能がここに集中

  • 医療機関:マンハッタンだけで病院20以上。長老会病院、マウントサイナイ病院など世界的な施設も
  • 図書館:NYPL(ニューヨーク公共図書館)の分館が多数。文化施設も充実
  • 公園:セントラルパーク(843エーカー)をはじめ、街区ごとに緑が点在。都市生活の中にも自然がある

✅ 総評:住みやすさ vs コストのトレードオフ

ポイント評価
家賃💸 非常に高い(特に中心部)
騒音🔊 高いが場所による差あり
交通🚇 文句なしの利便性
公共施設🏥 圧倒的に充実
向いている人都会生活・通勤至便を重視する人、高所得層、短期滞在者など

マンハッタンは、「都市機能のすべてが手に入る場所」ですが、それに見合うだけの高コストと生活の忙しさもあるエリアです。
そのぶん、エリアごとに工夫すれば、便利で快適な生活を実現できる可能性も大いにあります。

🏘️ ブルックリン区(Brooklyn)|高まる人気と多様な住環境【2025年版】

💰 家賃の状況:マンハッタンに次ぐ高騰エリア

ブルックリンは近年人気が急上昇しているエリアで、2025年Q1時点の月額中央値家賃は約3,748ドル4月には約3,995ドルに達するなど高止まりを見せています。

👤 単身者の場合

  • コンドミニアム(スタジオ~1LDK):エリアによって異なり、
     ・ウィリアムズバーグなど人気エリア → 2,700~3,000ドル台
     ・郊外寄りエリア → 1,800ドル前後
  • シェアハウスの個室
     ・ウィリアムズバーグ → 平均 約1,916ドル
     ・ベッドスタイ(Bed-Stuy) → 平均 約1,375ドル

👥 二人暮らしの場合

  • 1LDK賃貸約3,600~4,000ドル前後
  • 2LDK賃貸:人気エリアで4,000~5,000ドル台、郊外では2,500~3,000ドル程度

👨‍👩‍👧‍👦 四人家族の場合

  • 3LDK賃貸の平均約6,048ドル
     マンハッタンよりは低めですが、一般家庭にはかなりの負担感があります。
     一方で戸建てやタウンハウスの賃貸もあり、条件によってはもう少し割安に。

🗺️ 区内の家賃格差

  • 高額エリア:DUMBO、ブルックリンハイツ、パークスロープなど
     → 1LDKでも月4,000ドル超えが普通
  • 手頃なエリア:ベイリッジ、サンセットパークなど
     → 1LDKで1,800ドル前後、スタジオなら1,600ドル台から

👉 再開発の進むウォーターフロントと、昔ながらの住宅街では家賃に倍近い差があります。


🏡 住環境の特徴:個性豊かな「街ごとに色が違う」地域性

🔊 騒音レベル:繁華街と住宅街が混在

ブルックリンはNYCでもっとも人口が多く、地域によって雰囲気も騒音レベルも大きく異なります。

騒がしいエリア:ウィリアムズバーグ、グリーンポイント、ブッシュウィック
→ 深夜まで人出が多く、騒音苦情が市内トップクラス

静かな住宅街:ベイリッジ、ダイカーハイツ、カナージー
→ 落ち着いた環境で、子育てにも◎

🚇 公共交通:マンハッタン隣接エリアは快適

  • 地下鉄が多く走る北西部(ダウンタウン・ブルックリン~ウィリアムズバーグ)はアクセス良好
  • 南部・東部では地下鉄が遠く、バスや自家用車が中心の生活スタイルも
  • 住民の約55%が車を持たずに生活しており、徒歩+交通機関で日常が完結

🚗 ただし、区を横断する移動や通勤時間帯の渋滞には注意が必要です。

🏥 公共施設の充実度:住民が多いからこそ整っている

  • 公園・自然
     プロスペクトパーク(526エーカー)やマリンパーク(798エーカー)など、大型緑地が点在
     → 休日のピクニックや散歩にも最適
  • 図書館
     ブルックリン公共図書館(BPL)が60館以上を運営。地域密着の文化施設も多い
  • 医療機関
     キングスカウンティ病院やマイモニデス医療センターなど、地域中核の病院が複数あり
     → 高度な医療はマンハッタン頼みだが、一般医療は十分対応可

✅ 総評:都会すぎず田舎すぎない、ちょうどいい多様性

ポイント評価
家賃💸 中~高(エリアによって差が大きい)
騒音🔊 地域により大きく異なる
交通🚇 良好(北西部中心)
公共施設🏥 とても充実している
向いている人多様性ある街を楽しみたい人、都会すぎない生活をしたい人、子育て・共働き世帯など

ブルックリンは「どこに住むか」で生活が大きく変わる区です。
おしゃれなエリアで刺激的な日常を送るもよし、静かな住宅街で家族とゆったり暮らすもよし。自分のライフスタイルに合った“ミニ都市”が見つかるエリアです。

🏙️ クイーンズ区(Queens)|多文化と暮らしやすさが共存する街【2025年版】

💰 家賃の状況:多様なエリアに広がる選択肢

クイーンズは、ニューヨーク市で最も多様な人種・文化が集まるエリアとして知られています。家賃相場もエリアによって幅広く、2025年Q1の月額中央値家賃は約3,298ドルと、マンハッタンやブルックリンよりはやや抑えめな水準です。

👤 単身者の場合

  • コンドミニアム(スタジオ〜1LDK)
     ・ロングアイランドシティ(LIC)ではスタジオでも 3,600ドル超、1LDKは 約4,100ドル
     ・キューガーデンなど内陸部では スタジオ約1,600ドル、1LDK 約2,150ドル
  • シェアハウスの個室
     アストリアやサニーサイドで 1,200~1,500ドル前後

👥 二人暮らしの場合

  • 1LDK:2,800~3,800ドル
  • 2LDK:3,500~4,500ドル
     例:レゴパーク → 2025年の2LDK平均家賃:約4,028ドル

👨‍👩‍👧‍👦 四人家族の場合

  • 3LDKや一戸建ての賃貸:4,000~5,000ドル前後
     ※郊外型の一軒家を借りる選択肢もあり、家賃を抑えつつ広さを確保可能

🗺️ 区内の家賃格差

  • 高額エリア:ロングアイランドシティ(LIC)、フォレストヒルズ、アストリア
  • 中・低価格帯:ジャマイカ、ベイズイド、フラッシング郊外部

👉 クイーンズは「再開発が進む都心寄りエリア」と「伝統的な住宅街」に二極化しており、同じ区でも家賃に2倍以上の差があることも。


🏡 住環境の特徴:暮らしやすさと安心感のある街並み

🔊 騒音レベル:比較的静か、空港周辺を除いて落ち着いた地域が多い

311苦情データによれば、市内でも騒音苦情の少ない区の一つです。
例外的に、JFK空港近くのハワードビーチ周辺では航空機騒音の苦情がありますが、全体としては閑静な住宅街が多く、ストレスの少ない環境です。

✅ 騒がしい可能性のあるエリア:フラッシング中心部、JFK周辺
✅ 静かな傾向のエリア:フォレストヒルズ、サニーサイド、ウッドサイド、キューガーデン

🚇 公共交通:場所によって大きく異なる

  • 西部・北部(LIC、アストリア、ジャクソンハイツなど)は地下鉄が複数走っており通勤に便利
  • 東部・南部(ジャマイカ、ベイサイドなど)は地下鉄が少なく、バスやLIRR(ロングアイランド鉄道)に依存
  • 自家用車の所有率はNYCで最も高く、約63%の世帯が車を保有

🚆 都心への通勤にはやや時間がかかる場合もありますが、区内で生活が完結するローカル性の高さも魅力。

🏥 公共施設の充実度:暮らすために必要なものが揃う

  • 医療施設:エルムハースト病院、ジャマイカ病院など大規模医療機関が複数
  • 図書館:クイーンズ図書館(Queens Public Library)は全米最大級の規模で 60以上の分館
  • 教育水準:高校卒業率・大学進学率ともにNYC内トップクラス
  • 公園・自然:フラッシング・メドウズ・コロナパーク(USオープン会場)、フォレストパークなど大規模緑地が充実

✅ 総評:住みやすさと多様性のバランスが取れたエリア

ポイント評価
家賃💸 中程度~高(都心寄りは高騰中)
騒音🔊 やや静か(空港周辺は例外)
交通🚇 地域により差が大きい
公共施設🏥 非常に充実
向いている人多文化な環境が好きな人、子育て世帯、郊外の広さを求める人など

クイーンズは「文化のるつぼ」と呼ばれるほど、人種・言語・料理・建物すべてが混ざり合う魅力的な区です。
家賃も比較的手頃な場所が多く、生活の安定感と安心感を重視したい人には最適な選択肢といえるでしょう。

🏢 ブロンクス区(The Bronx)|家賃の安さと再開発が進む注目エリア【2025年版】

💰 家賃の状況:NYCで最も家賃が安いが、上昇傾向に注意

ブロンクスはニューヨーク市5区の中で最も家賃が安い区として知られています。とはいえ、2025年の月額中央値家賃は約2,599ドル(前年比+4.2%)と、近年は上昇基調が続いており、2019年比で20%以上の値上がりが報告されています。

👤 単身者の場合

  • コンドミニアム(スタジオ〜1LDK)
     ・サウスブロンクスやハイブリッジなど再開発エリア → 2,200~2,600ドル
     ・区北部(例:ウッドローン、リバーデール) → 1,600~2,000ドル前後
  • シェアハウスの個室
     平均 800~1,200ドル程度と、他区より割安

👥 二人暮らしの場合

  • 1LDK賃貸2,300~2,800ドル
  • 2LDK賃貸2,800~3,300ドル程度が目安

👨‍👩‍👧‍👦 四人家族の場合

  • 3LDK以上の広めの物件3,500~4,500ドルで探せる物件が多く、同じNYCでもかなり割安
     ※タウンハウスや戸建ても多く、家賃あたりの広さではトップクラス

🗺️ 区内の家賃格差

  • 高額傾向のエリア:リバーデール、モリサニアなど(中流~高級住宅街)
  • 比較的安価なエリア:パークチェスター、ハンツポイント、サウスブロンクスなど
    → 地域再開発により家賃上昇が進んでおり、今後の変動には要注目

🏡 住環境の特徴:住宅費の安さと自然環境が魅力

🔊 騒音レベル:NYC平均よりやや高め、エリアによるばらつきあり

ブロンクスは騒音苦情がやや多めの地域ですが、地域によって大きな違いがあります。

✅ 騒がしいエリア:ハイブリッジ、グランドコンコース、フォードハム(交通量・人出が多い)
✅ 比較的静かなエリア:リバーデール、シティアイランド、フィールドストン(郊外型の住宅街)

🔊 騒音の主因は交通・工事・近隣騒音であり、ナイトライフによる深夜の騒音はマンハッタンやブルックリンよりは少なめ。

🚇 公共交通:地下鉄・バス網はそこそこ、通勤には時間がかかる

  • ブロンクスには地下鉄の4路線(1, 2, 4, 5, 6系統)が走っていますが、マンハッタン方面への通勤には時間がかかることが多いです。
  • バス路線も充実しているものの、区内移動や都心アクセスはやや不便
  • そのため、ブロンクス住民の車保有率は約60%超と、NYC平均より高めです。

🚗 車社会の要素が強く、駐車場付き物件が多いのはブロンクスの利点の一つ。

🏥 公共施設の充実度:医療・教育は標準的、公園環境はむしろ良好

  • 病院・医療機関:モンテフィオーレ医療センター、リンカーン病院など地域中核病院が複数
     → 高度医療はマンハッタン頼みの傾向が残る
  • 図書館:NYPL系列の分館があり、リバーデールなどでは学習環境も整備
  • 公園・自然NYC最大の公園「ペルハムベイパーク(約2,700エーカー)」をはじめ、ヴァン・コートランドパークなど自然が豊富
     → 自然・広場・遊び場の多さは市内でも随一

✅ 総評:コスト重視で広さと自然を求める人におすすめ

ポイント評価
家賃💸 NYCで最も安い(ただし上昇傾向)
騒音🔊 やや多め(交通・工事・密集地域)
交通🚇 マンハッタンまでやや遠い、車必須の傾向
公共施設🏥 医療・教育は標準、公園は非常に充実
向いている人家賃を抑えたい人、ファミリー世帯、自然環境重視の人など

ブロンクスは「広さと家賃のバランス」で見ればNYC屈指のコスパの良さを誇る地域です。再開発が進んでいる一方、郊外の静けさと緑豊かな環境も健在。
特に子育て家庭やコスト重視派にとって、“穴場”としての魅力が再評価されているエリアです。

🌳 スタテンアイランド区(Staten Island)|静けさと自然が残る「NYCの郊外」

💰 家賃の状況:NYCで最も割安、ファミリー向け物件が豊富

スタテンアイランドは、ニューヨーク市5区の中で最も家賃が安く、かつ広い住居が得られる区として知られています。2025年の月額中央値家賃は約2,472ドルで、ブロンクスに次いで安価な水準です。

👤 単身者の場合

  • スタジオ/1LDKのコンドミニアム賃貸:1,600~2,200ドル
  • シェアハウスの個室850~1,200ドル程度が相場

👥 二人暮らしの場合

  • 1LDK2,000~2,500ドル
  • 2LDK2,400~2,900ドル

👨‍👩‍👧‍👦 四人家族の場合

  • 3LDKや一戸建て2,800~3,800ドルで探せる物件も多く、最もファミリー向けに優れたコスパ

🗺️ 区内の家賃格差

  • やや高額エリア:トッテンビル(Tottenville)、グレートキルズ(Great Kills)など
  • 比較的安価なエリア:トムプキンズビル(Tompkinsville)、セントジョージ(St. George)

🏡 住環境の特徴:NYCとは思えない郊外のような空気感

🔊 騒音レベル:NYCで最も静かで落ち着いた区

  • スタテンアイランドは騒音通報件数がNYCで最も少ないとされており、交通量・人通りともに比較的少なく、閑静な住宅街が中心
  • ナイトライフの要素はほとんどなく、子育て家庭や静けさを求める人に最適な環境

🚇 公共交通:NYCの中では不便、車が必要な地域も多い

  • 地下鉄は通っておらず、代わりに「スタテンアイランド鉄道(SIR)」が区の南北をカバー
  • マンハッタンとの移動はフェリー(Staten Island Ferry)を利用して無料で通勤できるが、所要時間は長く片道30〜60分
  • バス網も整備されているが、車社会の傾向が強く、住民の約82%が車を所有

🚗 「車があれば快適」「車がないと不便」の差が大きいのがスタテンアイランドの特徴。

🏥 公共施設の充実度:地域密着型で子育て支援も進む

  • 病院・医療:スタテンアイランド大学病院(Northwell Health系)やリッチモンド大学病院があり、地域医療は充実
  • 図書館:NYPL分館が複数存在し、学習環境は整っている
  • 公園・自然:NYCで最も緑地の割合が高い区で、全体の約1/3が公園や自然保護区域
     → グリーンベルト、クレイトンパーク、ブルーム郡立公園など本格的な森や遊歩道が身近にある生活

✅ 総評:都市の喧騒を離れて、ゆったり暮らしたい人におすすめ

ポイント評価
家賃💸 非常に安い(広さとのバランスも良好)
騒音🔇 NYCで最も静か
交通🚗 車前提、通勤時間が長め
公共施設🏥 基本的な生活インフラは揃っている
向いている人自然重視、子育て家庭、通勤に時間をかけられる人など

「NYCの中で一番“NYCっぽくない”場所」とも評されるスタテンアイランド。
郊外的な住み心地、広い家と静かな環境、そして比較的安い家賃は、のんびりとした生活を求める人にとって理想的なエリアです。

📝 まとめ|自分に合ったニューヨークの暮らし方を見つけよう

ニューヨーク市は、5つの区それぞれに異なる個性と生活スタイルがあり、家賃や住環境の違いは驚くほど大きくなっています。2025年時点の家賃動向や騒音・交通・公共施設といった住環境の要素を踏まえると、次のような特徴が見えてきます。

区名家賃相場騒音交通の利便性自然・緑地向いている人
マンハッタン非常に高い高い(地域差あり)非常に良い(地下鉄最多)公園整備が進む車なしで都心に住みたい人
ブルックリン高めだが幅広い中〜高(地域差大)地域によって異なる大型公園あり都市と住宅地のバランスを重視する人
クイーンズ中程度中程度地域差あり多様な公園コスパと多様性を求める人
ブロンクスNYCで最安水準中〜高(交通騒音)地下鉄ありだが不便もNYC最大の公園あり広さと価格重視、自然も欲しい人
スタテンアイランド非常に安いNYCで最も静かフェリー&車移動前提自然豊富郊外志向・ファミリー向き

💡このように、「家賃が安い=住みにくい」ではなく、交通や周辺環境の条件と照らし合わせて、自分に合った暮らし方を選ぶことが大切です。

  • 通勤時間を最小限にしたいなら マンハッタンや北部ブルックリン
  • 予算に余裕があり、都市的な刺激も自然も欲しいなら クイーンズ中部
  • 広さ重視で自然に囲まれて暮らしたいなら ブロンクスやスタテンアイランド がおすすめです。

どのエリアにも一長一短があるからこそ、住みたい場所=自分のライフスタイルに合う場所を見つけることが、ニューヨーク生活を快適にする第一歩となります。

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